340万円相当の超高級ディナーイベント開催 - タイ
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【バンコク/タイ 11日 AFP】バンコク(Bangkok)の最高級ホテルで10日、ミシュラン3つ星シェフ6人の手による100万バーツ(約340万円)相当の超高級ディナーを楽しむイベントが行われた。
■最高級ワインとともに供される豪華ディナー
ホテルの65階にある高級レストラン「Mezzaluna」で開かれた同イベントには、招待客25人と、自前で100万バーツを支払った15人が参加。ロブスターやトリュフ、キャビアなどのごちそうを、1955年のシャトー・ラトゥール(Chateau Latour)や1967年物のシャトー・ディケム(Chateau d’Yquem)といった最高級ワインとともに味わった。
幸運な招待客の1人、米国人のDouglas Gollanさんは、プライベート・ジェット専門の機内誌である高級トラベル・生活専門雑誌、『Elite Traveler』の社長兼編集長だ。イベント前にAFPの取材に応じ、豪華な料理とワインを待ちかねていると語った。
■イベント成功に意気込むスタッフ
イベント開始の数時間前、レストランは慌ただしさと活気に包まれていた。
食欲をそそる香りがレストラン内に漂い始める中、テーブルがセットされ、銀食器が磨きあげられ、ハープ奏者の席が用意された。スタッフがホール内の目に付くところを片端から磨き上げる一方、キッチンではシェフたちが11品からなる特別コース料理の調理に忙しく、タイ語やフランス語、ドイツ語が飛び交う。
「Mezzaluna」の副支配人、Thanaboon Srivichai氏は、「実に刺激的な、世界でも最大級のぜいたくなイベントだ。間違いは許されない」と緊張気味。「われわれはこのイベントを成功させなければならない」と意気込む。
イベント成功の最大の鍵は、定刻までにシェフ全員がキッチンに入れるかどうかにかかっていた。バンコクは買い物や観光など、気を散らすには十分すぎる魅力を備えているというのが理由だ。だが、いったん仕事にかかれば、禅僧めいた落ち着きぶりが周囲を支配した。陽気なホール係も、しかめ面の警備員も、裕福な招待客らを一目見ようと押しかけたやじ馬の排除に務めた。
■三つ星シェフの仲間意識
独バイエルン(Bavaria)州のホテル兼レストラン、「Residenz Heinz Winkler」を経営するHeinz Winklerさんは、ペリゴール(Perigord)産トリュフとハトを調理しながら、「神経質になっても意味がない。常に落ち着いていなくては…。落ち着きこそが美徳だ」と語る。
仏ストラスブール(Strasbourg)のレストラン、「Buerehiesel」のオーナーシェフ、Antoine Westermannさんも、刻んだ玉ネギとハム、黒トリュフ、ホタテ貝をボウルでかき混ぜる手を休めて、この意見に同意した。
一般に、シェフの自尊心は高すぎるといわれることがある。しかし、普段から「Mezzaluna」で働くイタリア人シェフのAndrea Montellaさんは、「巨匠たちの仕事を見るチャンス」を楽しんでいると語り、三つ星シェフたちの間には豊かな仲間意識があると述べた。
バンコクの街に日没が訪れるころ、42人のホール係たちがその夜のリハーサルを開始した。仮想の皿を次々と空の座席の前に並べていく。「Mezzaluna」の支配人、Deepak Ohri氏が、バーとレストランを行き来してワインをチェックしては、イベント開始まで招待客らとの雑談に応じていた。
写真はテーブルの用意をするホテルの従業員ら。(c)AFP/Saeed KHAN
■最高級ワインとともに供される豪華ディナー
ホテルの65階にある高級レストラン「Mezzaluna」で開かれた同イベントには、招待客25人と、自前で100万バーツを支払った15人が参加。ロブスターやトリュフ、キャビアなどのごちそうを、1955年のシャトー・ラトゥール(Chateau Latour)や1967年物のシャトー・ディケム(Chateau d’Yquem)といった最高級ワインとともに味わった。
幸運な招待客の1人、米国人のDouglas Gollanさんは、プライベート・ジェット専門の機内誌である高級トラベル・生活専門雑誌、『Elite Traveler』の社長兼編集長だ。イベント前にAFPの取材に応じ、豪華な料理とワインを待ちかねていると語った。
■イベント成功に意気込むスタッフ
イベント開始の数時間前、レストランは慌ただしさと活気に包まれていた。
食欲をそそる香りがレストラン内に漂い始める中、テーブルがセットされ、銀食器が磨きあげられ、ハープ奏者の席が用意された。スタッフがホール内の目に付くところを片端から磨き上げる一方、キッチンではシェフたちが11品からなる特別コース料理の調理に忙しく、タイ語やフランス語、ドイツ語が飛び交う。
「Mezzaluna」の副支配人、Thanaboon Srivichai氏は、「実に刺激的な、世界でも最大級のぜいたくなイベントだ。間違いは許されない」と緊張気味。「われわれはこのイベントを成功させなければならない」と意気込む。
イベント成功の最大の鍵は、定刻までにシェフ全員がキッチンに入れるかどうかにかかっていた。バンコクは買い物や観光など、気を散らすには十分すぎる魅力を備えているというのが理由だ。だが、いったん仕事にかかれば、禅僧めいた落ち着きぶりが周囲を支配した。陽気なホール係も、しかめ面の警備員も、裕福な招待客らを一目見ようと押しかけたやじ馬の排除に務めた。
■三つ星シェフの仲間意識
独バイエルン(Bavaria)州のホテル兼レストラン、「Residenz Heinz Winkler」を経営するHeinz Winklerさんは、ペリゴール(Perigord)産トリュフとハトを調理しながら、「神経質になっても意味がない。常に落ち着いていなくては…。落ち着きこそが美徳だ」と語る。
仏ストラスブール(Strasbourg)のレストラン、「Buerehiesel」のオーナーシェフ、Antoine Westermannさんも、刻んだ玉ネギとハム、黒トリュフ、ホタテ貝をボウルでかき混ぜる手を休めて、この意見に同意した。
一般に、シェフの自尊心は高すぎるといわれることがある。しかし、普段から「Mezzaluna」で働くイタリア人シェフのAndrea Montellaさんは、「巨匠たちの仕事を見るチャンス」を楽しんでいると語り、三つ星シェフたちの間には豊かな仲間意識があると述べた。
バンコクの街に日没が訪れるころ、42人のホール係たちがその夜のリハーサルを開始した。仮想の皿を次々と空の座席の前に並べていく。「Mezzaluna」の支配人、Deepak Ohri氏が、バーとレストランを行き来してワインをチェックしては、イベント開始まで招待客らとの雑談に応じていた。
写真はテーブルの用意をするホテルの従業員ら。(c)AFP/Saeed KHAN