英兵拘束、イランに対する国際社会の反発高まる - イラン
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【テヘラン/イラン 27日 AFP】イラクに駐留する英国軍の兵士15人が23日にイラン当局に拘束された事件で、イラン政府が「英軍兵士らが領海に不法侵入した」と主張する一方、国際社会では兵士たちの解放を求める声が高まっている。
ロンドンの英国外務省が26日、駐英イラン大使を召喚して話し合いを行う一方、駐イラン英大使もテヘランのイラン外務省でこの件について協議した。
BBCがイラン高官の談話として報じたところによると、兵士たちは現在テヘランに移送され、イラン革命防衛隊(Revolutionary Guard)による事情聴取を受けているという。兵士たちは、イラン領海における活動が機密情報収集に関連したものだったかについて質問を受けており、事情聴取終了までに少なくとも数日かかるとみられる。なお、英国外務省の報道官は、この報道の確認を拒否している。
デビッド・トリーズマン(David Triesman)英外務次官は、26日に開かれたRasoul Mohavedian駐英国イラン大使との会談で、兵士たちが拘束された地点などに関する情報の開示、および英外交官らとの接触を繰り返し要請した。
一方、Geoffrey Adams駐イラン英大使は、イラン外務省から「英兵15人は無事でいる」との情報を確認した。英国外務省広報官によると、 Adams大使はイラン政府当局に強硬姿勢で臨み、英兵らの拘束位置の情報、今後の動きなどの情報提供を要請したという。
英海軍8人と英海兵隊7人の兵士らは23日、隣国イラクとの国境をなすシャトルアラブ川(Shatt al-Arab)川で拘束された。その際、兵士らは「日常的な」密輸対策のパトロールを行っていたと英国側は主張している。イラク政府も英国側の主張を支持している。
英国防省が発表した声明によると、英兵士らの中で唯一の女性であるFaye Turney(26)氏の家族は、「(この事件は)極めて悲惨な出来事だ」と述べ、イラク側の支援に感謝しているという。
今回の事件に対し、トニー・ブレア(Tony Blair)英首相は25日、「不当で間違っている」と述べた。同事件をめぐっては、イランに対する国際社会の反発がさらに強まっている。
写真は24日、バグダッド南方500キロの都市バスラ(Basra)にある原油ターミナル付近の川でパトロールを行う英兵ら(2005年4月12日撮影)。(c)AFP/ESSAM AL-SUDANI
ロンドンの英国外務省が26日、駐英イラン大使を召喚して話し合いを行う一方、駐イラン英大使もテヘランのイラン外務省でこの件について協議した。
BBCがイラン高官の談話として報じたところによると、兵士たちは現在テヘランに移送され、イラン革命防衛隊(Revolutionary Guard)による事情聴取を受けているという。兵士たちは、イラン領海における活動が機密情報収集に関連したものだったかについて質問を受けており、事情聴取終了までに少なくとも数日かかるとみられる。なお、英国外務省の報道官は、この報道の確認を拒否している。
デビッド・トリーズマン(David Triesman)英外務次官は、26日に開かれたRasoul Mohavedian駐英国イラン大使との会談で、兵士たちが拘束された地点などに関する情報の開示、および英外交官らとの接触を繰り返し要請した。
一方、Geoffrey Adams駐イラン英大使は、イラン外務省から「英兵15人は無事でいる」との情報を確認した。英国外務省広報官によると、 Adams大使はイラン政府当局に強硬姿勢で臨み、英兵らの拘束位置の情報、今後の動きなどの情報提供を要請したという。
英海軍8人と英海兵隊7人の兵士らは23日、隣国イラクとの国境をなすシャトルアラブ川(Shatt al-Arab)川で拘束された。その際、兵士らは「日常的な」密輸対策のパトロールを行っていたと英国側は主張している。イラク政府も英国側の主張を支持している。
英国防省が発表した声明によると、英兵士らの中で唯一の女性であるFaye Turney(26)氏の家族は、「(この事件は)極めて悲惨な出来事だ」と述べ、イラク側の支援に感謝しているという。
今回の事件に対し、トニー・ブレア(Tony Blair)英首相は25日、「不当で間違っている」と述べた。同事件をめぐっては、イランに対する国際社会の反発がさらに強まっている。
写真は24日、バグダッド南方500キロの都市バスラ(Basra)にある原油ターミナル付近の川でパトロールを行う英兵ら(2005年4月12日撮影)。(c)AFP/ESSAM AL-SUDANI