【イスラマバード/パキスタン 1日 AFP】パキスタンは31日、核弾頭を搭載可能な地対地短距離弾道ミサイルの発射実験に成功したと発表。

 軍関係者によれば、実験に使用されたミサイル「ハトフ2 アブダリ(Hatf II Abdali)」は射程距離200キロで、「あらゆるタイプの弾頭を搭載可能」であるという。

 今回の実験は、「技術水準の確認」が目的であり、実験は成功したという。

 パキスタンは、前週にも700キロの射程を誇る長距離弾道ミサイル「ハトフ7 バーブル(Hatf VII Babur)」の実験を行っている。

 パキスタンとインドはカシミール(Kashmir)地方を巡って60年にわたり対立を続けており、その間3度の戦争を経験。1998年5月の地下核実験以来、両国は互いにミサイル発射実験を繰り返している。両国は2004年に漸進的な和平プロセスを打ち出しており、2007年2月には偶発的な核兵器使用の回避に関して合意に至っている。

 写真は23日、イスラマバード(Islamabad)で行われた軍事パレードで披露されるハトフ2。(c)AFP/Aamir QURESHI