<第12回世界水泳選手権>多くの世界新が生まれ北京五輪へ - オーストラリア
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【メルボルン/オーストラリア 2日 AFP】3月18日から4月1日まで開催された第12回世界水泳選手権(12th World Swimming Championships)が幕を閉じた。
今大会の競泳では米国のマイケル・フェルプス(Michael Phelps)が前人未到の7冠を達成し、北京五輪で最も活躍が期待される選手であることを証明した。フェルプスを始めとする多くの世界王者を輩出する米国は、今大会で20個の金メダル、13個の銀メダル、3つの銅メダルを獲得しライバルと予想されたオーストラリアの金メダル9個を大きく上回り大会の主役となった。
大会で生まれた14の世界新記録の内、女子200メートル自由形・準決勝で世界記録を更新したフェデリカ・ペレグリニ(Federica Pellegrini、イタリア)と同種目・決勝でペレグリニの記録を更新したロール・マナドゥ(Laure Manaudou、フランス)、女子4x100メートルメドレーリレー・決勝で世界記録を更新したオーストラリアチームの3つ以外の世界新記録は米国の選手によって記録された。
■7冠を達成したフェルプス
現在21歳のフェルプスは、最終日に行われた男子4x100メートルメドレーリレー・予選で第3泳者イアン・クロッカー(Ian Crocker)のフライングによる失格で8つ目の金メダル獲得を逃すも、今大会5つの世界新記録を樹立し7冠を達成した。
大会後のインタビューでフェルプスは「今大会は私のキャリアにおいて最も大きな意味のある大会になるでしょう。2008年に開催される北京五輪に向けても素晴らしい準備が出来たと感じている。」と語った。フェルプスは北京五輪でマーク・スピッツ(Mark Spitz、米国)が1972年のミュンヘン五輪で達成した1大会7つの金メダル獲得という偉業への挑戦が期待されている。
■男子が不調も女子が活躍したオーストラリア競泳陣
オーストラリアのグラント・ハケット(Grant Hackett)は、男子400、800、1500メートル自由形の3種目に出場するもメダル獲得は400メートルの銅メダルのみに終わり、800メートルと1500メートルでは共に7位に終わった。特に1500メートルでは1996年以来無敗を誇ってきただけに今大会は調子の悪さがだけが目立つ残念な結果となった。インタビューに応じたハケットは「(大会について)私は自分自身のベストな泳ぎを取り戻したいと思う。」とコメントし、北京五輪に向けての再起を誓った。
大会開催国のオーストラリアはハケットの不調などもあり男子競泳陣は金メダル1つに終わるも、女子競泳陣が8つの金メダルを獲得し水泳大国の面目は守った。特に5冠を達成したリビー・レントン(Libby Lenton)や3つの金メダルと1つの銀メダルを獲得したリーゼル・ジョーンズ(Leisel Jones)は女子競泳の中心となり北京五輪でも大きな活躍が注目される。
女子50、100メートル自由形、100メートルバタフライ、4x100メートルメドレーリレー、4x100メートル自由形リレーで金メダルを獲得したレントンは「(大会を振り返って)私は今大会でメダルと同じくらい重要なものを組み立てることが出来ました。」とコメントした。また、女子100、200メートル平泳ぎ、4x100メートルメドレーリレーで金メダルを、女子50メートル平泳ぎでは銀メダルを獲得したジョーンズは「今大会は北京五輪でのプレッシャーの対処法などを学ぶ良い機会でした。」と語り、北京五輪への自信を覗かせた。
■2大水泳大国以外にも様々な国の選手が活躍
今大会は米国やオーストラリアの2大水泳大国以外にも様々な国の選手達の活躍が目立つ大会となった。チュニジアのウサマ・メルーリ(Oussama Mellouli)は男子800メートル自由形を制して母国に競泳初の金メダルを持ち帰った。また、カナダ、南アフリカ、スウェーデン、ポーランド、ウクライナなどの国々も金メダルを獲得しており、アジアでは韓国のパク・テファン(Park Tae-Hwan)が男子400メートル自由形でハケットを抑えて優勝を飾り、日本の北島康介(Kosuke Kitajima)は、男子100メートル平泳ぎでは米国のブレンダン・ハンセン(Brendan Hansen)に敗れ2位に終わるも、ハンセンが欠場した男子200メートル平泳ぎでは見事優勝を飾った。北京五輪を控える中国は、競泳では金メダル獲得を逃すが、飛び込みでは10種目の内9種目を制した。
写真は、表彰式に臨むフェルプス。(c)AFP/WILLIAM WEST
今大会の競泳では米国のマイケル・フェルプス(Michael Phelps)が前人未到の7冠を達成し、北京五輪で最も活躍が期待される選手であることを証明した。フェルプスを始めとする多くの世界王者を輩出する米国は、今大会で20個の金メダル、13個の銀メダル、3つの銅メダルを獲得しライバルと予想されたオーストラリアの金メダル9個を大きく上回り大会の主役となった。
大会で生まれた14の世界新記録の内、女子200メートル自由形・準決勝で世界記録を更新したフェデリカ・ペレグリニ(Federica Pellegrini、イタリア)と同種目・決勝でペレグリニの記録を更新したロール・マナドゥ(Laure Manaudou、フランス)、女子4x100メートルメドレーリレー・決勝で世界記録を更新したオーストラリアチームの3つ以外の世界新記録は米国の選手によって記録された。
■7冠を達成したフェルプス
現在21歳のフェルプスは、最終日に行われた男子4x100メートルメドレーリレー・予選で第3泳者イアン・クロッカー(Ian Crocker)のフライングによる失格で8つ目の金メダル獲得を逃すも、今大会5つの世界新記録を樹立し7冠を達成した。
大会後のインタビューでフェルプスは「今大会は私のキャリアにおいて最も大きな意味のある大会になるでしょう。2008年に開催される北京五輪に向けても素晴らしい準備が出来たと感じている。」と語った。フェルプスは北京五輪でマーク・スピッツ(Mark Spitz、米国)が1972年のミュンヘン五輪で達成した1大会7つの金メダル獲得という偉業への挑戦が期待されている。
■男子が不調も女子が活躍したオーストラリア競泳陣
オーストラリアのグラント・ハケット(Grant Hackett)は、男子400、800、1500メートル自由形の3種目に出場するもメダル獲得は400メートルの銅メダルのみに終わり、800メートルと1500メートルでは共に7位に終わった。特に1500メートルでは1996年以来無敗を誇ってきただけに今大会は調子の悪さがだけが目立つ残念な結果となった。インタビューに応じたハケットは「(大会について)私は自分自身のベストな泳ぎを取り戻したいと思う。」とコメントし、北京五輪に向けての再起を誓った。
大会開催国のオーストラリアはハケットの不調などもあり男子競泳陣は金メダル1つに終わるも、女子競泳陣が8つの金メダルを獲得し水泳大国の面目は守った。特に5冠を達成したリビー・レントン(Libby Lenton)や3つの金メダルと1つの銀メダルを獲得したリーゼル・ジョーンズ(Leisel Jones)は女子競泳の中心となり北京五輪でも大きな活躍が注目される。
女子50、100メートル自由形、100メートルバタフライ、4x100メートルメドレーリレー、4x100メートル自由形リレーで金メダルを獲得したレントンは「(大会を振り返って)私は今大会でメダルと同じくらい重要なものを組み立てることが出来ました。」とコメントした。また、女子100、200メートル平泳ぎ、4x100メートルメドレーリレーで金メダルを、女子50メートル平泳ぎでは銀メダルを獲得したジョーンズは「今大会は北京五輪でのプレッシャーの対処法などを学ぶ良い機会でした。」と語り、北京五輪への自信を覗かせた。
■2大水泳大国以外にも様々な国の選手が活躍
今大会は米国やオーストラリアの2大水泳大国以外にも様々な国の選手達の活躍が目立つ大会となった。チュニジアのウサマ・メルーリ(Oussama Mellouli)は男子800メートル自由形を制して母国に競泳初の金メダルを持ち帰った。また、カナダ、南アフリカ、スウェーデン、ポーランド、ウクライナなどの国々も金メダルを獲得しており、アジアでは韓国のパク・テファン(Park Tae-Hwan)が男子400メートル自由形でハケットを抑えて優勝を飾り、日本の北島康介(Kosuke Kitajima)は、男子100メートル平泳ぎでは米国のブレンダン・ハンセン(Brendan Hansen)に敗れ2位に終わるも、ハンセンが欠場した男子200メートル平泳ぎでは見事優勝を飾った。北京五輪を控える中国は、競泳では金メダル獲得を逃すが、飛び込みでは10種目の内9種目を制した。
写真は、表彰式に臨むフェルプス。(c)AFP/WILLIAM WEST