【ザグレブ/クロアチア 7日 AFP】8日のイースターを目前にしたザグレブ(Zagreb)で、街の中央広場の一角を占拠した動物愛護団体が、「イースターに卵を食べず、飾りのイースター・エッグも買わなで」と呼びかける騒動があった。

 抗議運動を展開したのは動物愛護団体「Friends of Animals」。この団体の代表Luka Oman氏が、中央広場に作られた鶏舎に24時間立てこもり、卵を食べないよう訴えた。

 この抗議運動の最中、卵を詰めたバッグを持った男が、警官らに制止をすり抜けケージに向かって卵を投げつける一幕もあった。混乱があったものの、7日の正午には24時間の抗議運動は終了した。

 卵を産ませる目的で工業的に飼育されたニワトリは、「想像を絶する苦痛」を感じると抗議をおこなったOman氏は言う。 Friends of Animalsは、工業的な養鶏の実態に注意を向けようと活動を行っている。

 ちなみに、クロアチア国内では人口440万人のうち、約88%がイースターを祝うカトリック教徒だ。

 写真は6日、オランダのOuwehands動物園でイースターエッグをもらうオランウータンの赤ちゃん。(c)AFP/VINCENT JANNINK