【平壌/北朝鮮 14日 AFP】北朝鮮は14日、故金日成（キム・イルソン、Kim Il-Sung ）主席の生誕記念日を前に祝賀ムードが広がる中、核放棄に向けた初期段階措置の履行期限を迎えた。

■祝賀の準備に追われる平壌

　平壌（Pyongyang）では、10万人がマスゲームと芸術公演に参加する「アリラン祭（Arirang Festival）」が開幕した。故金主席の息子である金正日（キム・ジョンイル、Kim Jong-Il）総書記もイベントに出席するとみられる。

　同日、北朝鮮は寧辺（ニョンビョン、Yongbyon）の核施設の閉鎖し国連（UN）の核査察官を受け入れる様子は見せなかった。

■北京で、「進展なし」を認めたヒル次官補

　6か国協議の合意で大きな役割を果たしてきた米首席代表のクリストファー・ヒル（Christopher Hill）国務次官補は、滞在先の北京で「今は十分な推進力がない」と認めた。

　ヒル次官補は記者団に「中国は、数日間は忍耐を見せるべきだと考えている」と述べた。
また、北朝鮮に対し「2月の合意を守る準備があることを示すため」として、IAEAと連絡をとるよう求めた。

　写真は7日、平壌で行われたアリラン祭のリハーサルの様子。(c)AFP/KCNA via KNS