【ラゴス/ナイジェリア 16日 AFP】21日に大統領選挙を控え緊張が高まる中、地方選挙投票が14日に全国で実施されたナイジェリアで15日、20人以上が殺害された。

 投票が行われた14日に重大な不正行為が行われ、また暴力事件の発生を受け15日、各都市には混乱を防ぐために兵士が配置されていた。

 警察当局は、14日の投票を受け「我々は国家選挙管理委員会(Independent National Electoral Commission、INEC)職員の護衛に当たっていたが、警察官を含む約21人が殺害され、約14人が負傷した。我々は武器を押収し、容疑者約218人を逮捕した」とラジオナイジェリア(Radio Nigeria)を通じて述べた。

 今回の地方選挙は、21日の大統領選挙の試金石として非常に注目されている。大統領選挙は1960年に英国から独立して以来初となる文民政権間での政権の移行が期待されている。

 州知事の権限が非常に大きいラゴス(Lagos)州などの主要な州では、重大な混乱発生への懸念が広がる中、警察は14日の選挙結果について賛成、反対に関わらず集会の開催も禁止している。

 国家選挙管理委員会の報道担当者、Philip Umeadi氏は国営テレビでの生放送を通じて、13番目に判明した南東部イモ(Imo)州の開票結果は、選挙違反があったため取り消しになったことを明らかにした。

 写真は14日、ポートハーコート(Port Harcourt)で撮影された、ナイジェリアの標章が付いた投票箱。(c)AFP/LIONEL HEALING