【6月8日 AFP】ケニア警察は7日、3日目となるスラム街での取り締まりを実施し、最近発生している一連の殺人事件を実行したとされる組織のメンバー12人以上を殺害した。

 Paul Ruto警察署長はAFPに対し、「我々はムンギキ(Mungiki)の構成員と見られる12人以上を殺害した。我々が逮捕しようとすると、同組織のメンバーの一部が発砲してきたため応戦し、射殺した」と語った。さらに「我々は200人以上の容疑者を逮捕したが作戦は継続中である」と続けた。

 警察の発表によると、この3日間の取り締まりによる同組織の構成員と見られる死者数は、今回の12人を含め34人に上っている。

 ムンギキは2002年にスラム街で死者を出す暴力事件を起こした後、その活動が禁止されているが、恐喝、殺人、性的暴行などの犯罪行為を繰り返していることで悪名が高い。

 取り締まりは、ムンギキの犯行とされる警察官2人の殺害事件が発生したことを受け、5日の午前中に同組織が支配する北部マザレ(Mathare)のスラム街で開始された。(c)AFP/Otto Bakano