【9月11日 AFP】バングラデシュ政府は10日、8か月にわたる屋内での政治活動の禁止措置を緩和し、2008年末までには民主主義を回復させる意向を表明した。

 内務相は声明の中で、政府は各政党に対し、職場、住居、ホール、コミュニティ・センター、ホテルなどでの集会を認めると発表。ただし、屋外や首都ダッカ(Dhaka)以外の場所での集会は認められていないという。

 今年1月に就任したファクルディン・アハメド(Fakhruddin Ahmed)暫定政府首班は、政治活動の禁止措置の緩和はバングラデシュが民主主義国家に戻る第一歩だと語った。

 一方、汚職容疑で収監中のカレダ・ジア(Khaleda Zia)元首相が党首を務める、バングラデシュ民族主義党(Bangladesh Nationalist PartyBNP)の党幹部Khandaker Delwar Hossain氏は「政府は屋内での政治活動禁止措置は解除されたというが、警察はわれわれが事務所を開くことを許していない」と語り、妨害によってダッカ中心部での活動ができない状態であると語っている。

 バングラデシュでは現在、BNPのジア元首相とアワミ連盟(Awami LeagueAL)のハシナ・ワゼド(Sheikh Hasina Wajed)元首相という2大政党の党首が収監されている。(c)AFP/Shafiq Alam