【11月29日 AFP】スリランカのコロンボ(Colombo)で29日、反政府勢力「タミル・イーラム解放のトラ(Liberation Tigers of Tamil EelamLTTE)」が仕掛けたと見られる爆弾が爆発し、17人が死亡、43人が負傷した。

 現場にいた警察官によると、爆発は衣料品店に入ろうとした女性のバッグを店の警備員が調べていた際に発生したという。

 警察当局はAFPの電話取材に対し、「この女性客が実行犯なのかどうか、あるいはバッグに爆弾が入っていたかどうか、現在捜査中だ。当時は夕方のラッシュアワー時で現場は混雑していた」と説明した。

 LTTEの自爆テロ犯は通常、ジャケットを着用し、手製の爆発物を腰の辺りに装着しているという。

 スリランカ軍によると、同日にはコロンボにあるダグラス・デワナンダ(Douglas Devananda)福祉・社会開発相の執務室前でも、LTTEのメンバーとみられる体の不自由な女が、下着の中に隠し持っていた爆発物で自爆テロを実行、福祉・社会開発相の秘書1人が死亡している。

 LTTE系のウェブサイトPuthinam.comによると、2006年だけで61人のメンバーが自爆テロを行い、その多くが女性だという。(c)AFP/Mel Gunasekera