韓国倉庫火災、溶接の火花でガス引火か、安全管理に問題
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【1月8日 AFP】韓国の利川(Icheon)市で40人が死亡した倉庫火災で8日、出火原因などを調査している消防は、人為的過失と安全管理に問題があったと指摘した。
地元消防署によると、2階建ての倉庫の地下に保守整備工事で発生した可燃性ガスが充満し、溶接作業の火花で引火したのが原因と見られる。現場には消火用のスプリンクラーが設置されていたが、最初の爆発に続いて起こった爆発で壊れ、大勢の犠牲者が地下に閉じこめられたという。
遺体は焼けこげて身元の判別が付かないほど損傷が激しく、犠牲者は即死状態だったと見られる。すべての遺体について身元を特定するためDNA鑑定が行われるが、数週間かかる見通しだという。
7日、ソウル(Seoul)市の南約80キロの利川市で建設中の地下冷凍倉庫が全焼した火災では、40人の死亡が確認されたほか、10人が負傷者した。火災発生当時、倉庫では57人が作業をしており、7人は無事避難したという。2003年に192人の死者を出した大邱(Daegu)市での地下鉄火災に次ぐ最悪の被害となった。犠牲者には中国人12人が含まれると報じられており、外務省は中国政府に哀悼の意を伝える。
目撃者によると倉庫内には、液化石油ガスの入った管や塗料用シンナーを詰めた容器など可燃性の高い物質が山積みにされていた。捜査関係者によると、出火当時、作業員らはグループに分かれて、溶接、冷蔵庫設置、空調取付、電気配線、配管作業を同時に行っていたという。
消防によると、地下倉庫はサッカー競技場2つ分ほどの広さがあるが、出入り口は2か所しか設けられておらず、残留する可燃性ガスを抜き取るために、直径5メートルの穴を10か所に空けなければならなかったという。
現場では8日、記録に載っていない作業員が犠牲になっている可能性があることから、レスキュー隊約150人が動員され、ガスマスクを装着し、懐中電灯の明かりを頼りにがれきの中で捜索活動が続けられた。(c)AFP
地元消防署によると、2階建ての倉庫の地下に保守整備工事で発生した可燃性ガスが充満し、溶接作業の火花で引火したのが原因と見られる。現場には消火用のスプリンクラーが設置されていたが、最初の爆発に続いて起こった爆発で壊れ、大勢の犠牲者が地下に閉じこめられたという。
遺体は焼けこげて身元の判別が付かないほど損傷が激しく、犠牲者は即死状態だったと見られる。すべての遺体について身元を特定するためDNA鑑定が行われるが、数週間かかる見通しだという。
7日、ソウル(Seoul)市の南約80キロの利川市で建設中の地下冷凍倉庫が全焼した火災では、40人の死亡が確認されたほか、10人が負傷者した。火災発生当時、倉庫では57人が作業をしており、7人は無事避難したという。2003年に192人の死者を出した大邱(Daegu)市での地下鉄火災に次ぐ最悪の被害となった。犠牲者には中国人12人が含まれると報じられており、外務省は中国政府に哀悼の意を伝える。
目撃者によると倉庫内には、液化石油ガスの入った管や塗料用シンナーを詰めた容器など可燃性の高い物質が山積みにされていた。捜査関係者によると、出火当時、作業員らはグループに分かれて、溶接、冷蔵庫設置、空調取付、電気配線、配管作業を同時に行っていたという。
消防によると、地下倉庫はサッカー競技場2つ分ほどの広さがあるが、出入り口は2か所しか設けられておらず、残留する可燃性ガスを抜き取るために、直径5メートルの穴を10か所に空けなければならなかったという。
現場では8日、記録に載っていない作業員が犠牲になっている可能性があることから、レスキュー隊約150人が動員され、ガスマスクを装着し、懐中電灯の明かりを頼りにがれきの中で捜索活動が続けられた。(c)AFP