【1月13日 AFP】煩わしい隣人、別れた恋人へのうらみ、政治や社会への不満などのはけ口に、タダで文句や恨みつらみを書き込むことができる「悪態・ののしりサイト」がギリシャで開始され話題を呼んでいる。

 ギリシャの新サイトwww.e-katares.comには、「恋人や伴侶に別れを告げられたり、誰かから嫌がらせを受けたり、何かに怒りを覚えたことはありますか?悪態やののしりでストレスを解消してみては?」との触れ込みで、既に150以上の書き込みが寄せられている。

 現在まで失恋についての書き込みが最も多いというが、ギリシャのタクシーや、一般の苦情や怒りの対象になりやすい銀行、自治体や政府、そして中にはコスタス・カラマンリス(Costas Karamanlis)首相に対する非難の書き込みも寄せられた。

 美食へのこだわりが野党系メディアに取り上げられ、しばしば絶好の批判材料となっているカラマンリス首相へのののしりは、「次の食事のパスタでサルモネラ食中毒にかかりますように」

 社会学が専門のGeorge Piperopoulos教授は、「欧州委員会統計局(ユーロスタット、Eurostat)によると、ギリシャ国民はかつて心のゆとりや前向きな気質を兼ねそなえていたが、職への不安や伝統社会の崩壊で、今や欧州で最悪のストレスを抱えている」と日刊紙Ethnosの12日付けウェブサイト版に答えている。(c)AFP

e-katares.comのHP(ギリシャ語)