【2月3日 AFP】カーニバルが開幕したブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で、賃上げや労働条件改善を求める警察官が、コパカバーナ・ビーチ(Copacabana beach)の砂浜に黒い十字架を立てて抗議活動を行った。

 珍しい光景を目にした観光客らは、砂浜に立てられた586本の十字架を写真撮影。抗議に賛同する地元住民は、花を供えた。

 十字架の数は、過去4年間で殉職した警察官の人数を表している。

 同市の軍警隊Dilson Ferreira de Anaide大佐は、「これは、警察の劣悪な労働条件と低賃金に対して抗議する象徴的な行動だ」と述べた。

 同大佐は、警察当局とリオデジャネイロ州当局は緊張関係にあるものの、1-5日まで開かれるカーニバルの警備には影響ないと強調した。

 現在、新任警察官の月給は850レアル(約5万円)。十字架の前に掲げられた横断幕には「日給30レアル(約1700円)以下のために命をささげた586人」と書かれている。

 警察当局は、カーニバル終了後の11日に同州と交渉を再開するとしている。(c)AFP