【6月29日 AFP】シンガポール航空(Singapore AirlinesSIA)に、同社購入5機目となる世界最大の超大型旅客機「エアバス(Airbus)A380」が納入された。7月16日からシンガポール-ロンドン間に就航する。

 シンガポール航空のロンドン航路には2機のA380が就航することになる。しかし、28日の同社の発表によると、北京五輪による需要増から2機とも8月2日から1週間、ロンドン航路から一時的に北京路線に使用される。

 A380初の商業運航は3月、シンガポールからロンドンのヒースロー空港(Heathrow Airport)にフライトした同社の便だった。電子回路の不良などで納入が遅れ、予定されていた2007年10月から1年半遅れての初運航だった。その後、同社はA380をシドニー、ロンドン、東京の各路線にも導入した。

 A380の最大収容人数は853人だが、シンガポール航空では総座席数471席の仕様を採用。ファーストクラスを越える「スイートクラス」12室は、スライド式ドアで仕切られた個室で、座席とは別のフルサイズベッド、仏ジバンシー(Givenchy)のシーツ、薄型テレビなどが備え付けられている。

 シンガポール航空はA380を計19機購入する契約を結んでいる。(c)AFP