【7月3日 AFP】北京(Beijing)交通局は市民に対し、五輪期間中は在宅勤務をするよう呼び掛け、官公庁や企業に対しては終業時間を早めるよう要請している。五輪期間中の大気汚染を軽減し渋滞を緩和させるのが目的だ。新京報(Beijing News)が2日、当局者の話として伝えた。

 期間中は競技の多くが夜間に開催されるため、観戦者と仕事帰りの人で交通が大混雑することが予想される。そのため同局は企業に対し、終業時間を早めること、従業員が在宅で勤務ができるような環境を整えること、ビデオ会議や電話会議の機会を増やすことを要請するという。

 さらに、官公庁や企業は8月8-24日の五輪期間中、職員や従業員になるべく有給休暇を取らせるべきだと、当局者は語っている。

 北京市政府は期間中の大気汚染改善および渋滞緩和の対策として、7月20日から9月20日までは大規模な交通規制を実施すると発表している。規制では、自動車ナンバープレートの偶数と奇数によって一日おきに一般車両の市内通行を制限する。

 また、期間中は、環状道路および市内と空港を結ぶ高速道路に、五輪関係車両の専用レーンを設けるという。(c)AFP