【7月27日 AFP】ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争(1992-95年)時のセルビア人勢力政治指導者ラドバン・カラジッチ(Radovan Karadzic)被告の弁護士は26日までに、国連(UN)旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(International Criminal Tribunal for the former YugoslaviaICTY)への身柄移送に対する異議申し立てを行った。国営日刊紙ポリティカ(Politika)が同被告の弁護士の話として伝えた。

 被告の代理人を務めるSvetozar Vujacic弁護士は同紙に対し、法的手続きを引き延ばすため期限切れぎりぎりに異議申し立てを行ったと語った。

 一方、同被告の支持基盤のボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボ(Sarajevo)近郊の町パレ(Pale)では同日、カラジッチ被告が創設したSerbian Democratic PartySDS)のMladen Bosic党首の呼びかけで約2000人がデモ行進を行い、同被告への支持と身柄拘束への抗議を訴えた。

 また、セルビアのボリス・ タディッチ(Boris Tadic)大統領はカラジッチ被告の拘束以来、殺害脅迫を多数受けているという。(c)AFP/David Vujanovic