【8月7日 AFP】国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)のジャック・ロゲ(Jacques Rogge) 会長は7日、国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長と共にクラブチームに対し、北京五輪へ選手を参加させるよう呼び掛けた。

 スポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for SportCAS)が6日、スペイン・リーガエスパニョーラ1部のFCバルセロナ(FC Barcelona)のリオネル・メッシ(Lionel Messi)をはじめ、ドイツ・ブンデスリーガ1部のヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)のジエゴ・リバス(Diego Ribas)やシャルケ04(Schalke04)のラフィーニャ(Rafinha)に対し所属するクラブへ戻り五輪に出場しなくてよいという判断を下したことを受けて、ブラッター会長は五輪に参加させるようクラブ側に訴えていた。

 ロゲ会長は、「IOCはブラッター氏と同じ意見です。我々はサッカーをたいへん重要視しております。判決の際に意見できなかったが、私は彼を理解しております。もちろん、私に関することは意見できます。この状況を終わりにしなければなりません」と語った。

 また、過去にヨット競技で夏季五輪に三度出場した経験があるロゲ会長は、「私はブラッター氏と大会後に再調査を行うことに合意しました。選手を中国から去るように努めているクラブ(ブレーメン、シャルケ、バルセロナ)に訴え掛けます。ロナウジーニョ(Ronaldinho)も言っているように五輪でプレーすることは彼らの夢です。我々はバスケットボールやテニスの選手のように彼らの夢を実現させなければなりません。大会が終了するまでにクラブへ『オリンピック停戦(Olympic Truce)』を守るように訴え掛けます。私は合意に達する事ができると確信しております。そして、五輪サッカーをFIFAの公式日程に組み込みます。私はブラッター氏と共に解決に取り組みます」と語った。

 シャルケ04とバルセロナは五輪期間中に欧州チャンピオンズリーグ2008-09(UEFA Champions League 2008-09)予備戦の3回戦を戦い、またヴェルダー・ブレーメンは8月15日に開幕する国内のリーグ戦にジエゴを必要としていた。(c)AFP