【9月9日 AFP】自民党の若手保守派である石原伸晃(Nobuteru Ishihara)元政調会長(51)が9日、同党総裁選への立候補を表明した。経済再建が最大争点となる総裁選は、複数の候補による混戦が予想される展開となってきた。

 石原氏は、22日に投票が実施される総裁選への出馬に必要な数の推薦人を確保したと、報道陣に語った。

 同氏は遠慮のない物言いで知られる石原慎太郎(Shintaro Ishihara)東京都知事の長男。当選すれば、戦後最年少の首相となる。

 同じく出馬を表明している与謝野馨(Kaoru Yosano)経済財政相が、増税は避けられないと主張しているのとは対照的に石原氏は、消費税引き上げについて「今できるかと言えば絶対できない」と述べた。

 また小泉内閣の下で行政改革・規制改革担当相を務めた石原氏は、約10年間に及んだデフレ期間の後に、年率2.4%で物価高騰が起きている点について懸念し「国民は低賃金と原油価格高騰による物価上昇の中、本当に頑張っている」と述べた。
 
 日本経済は収縮しているが、高齢化が進む中、社会保障支出は増え続けると予測されている。しかし石原氏は、小泉前首相が2006年に設定した2011年度までの基礎的財政収支(プライマリーバランス)目標を達成すると明言した。(c)AFP/Kyoko Hasegawa