【9月16日 AFP】NFLは、14日に行われた08NFL・第2週デンバー・ブロンコス(Denver Broncos)対サンディエゴ・チャージャーズ(San Diego Chargers)戦での判定の不手際について調査に乗り出した。

 NFLは15日、この件を受けて不慮のホイッスルルールの変更の可能性を検証するとしている。

 事件は、ブロンコスのクォーターバック(QB)、ジェイ・カトラー(Jay Cutler)がパスを試みたときにボールを滑らせて落としたプレーがノンファンブルと判定されたことに端を発する。チャージャーズは第4クォーター残り1分14秒の時点で38-31とリードし、ファンブルのリカバーを成功させて勝利を確実にしたかに見えた。しかし、主審のエド・ホチューリ(Ed Hochuli)氏は笛を吹き試合を止めてブロンコス側にボールを与えた。その後、ブロンコスはタッチダウンとツーポイント・コンバージョンを決めて逆転勝ちを収めている。

 ホチューリ氏はフィールド上ではインコンプリートと判断したが、このプレーをファンブルと判定した、そして、リプレイルールは相手チームへ攻撃権が移ることを許さなかった。

 この件に対しチャージャーズのノーヴ・ターナー(Norv Turner)ヘッドコーチは判定は「受け入れがたい」としている。

 NFLはホチューリ氏が判断を誤ったとしている。NFLの広報担当のGreg Aiello氏は「審判は自身の判定に対して責任がある。彼らは全試合の全プレーについて点数をつけられている。エドは長年素晴らしい活躍を見せている審判だが、この判定により評価が下がるだろう。我々の評価システムは、審判の等級が今後プレーオフで笛を吹くことができるか、また最終的には雇用されるか否かということに影響を与える」としている。

 NFLによる事実の承認はチャージャーズにとって小さな慰めとなった。チャージャーズのラデイニアン・トムリンソン(LaDainian Tomlinson)は「こういったミスは起こってはならない。ミスが起こるリーグであまりにも長いあいだプレーをしてしまっている」と語っている。(c)AFP