【11月3日 AFP】イラン・テヘラン(Tehran)で、妻の暴力に耐えかねた夫が、離婚と妻からの保護を求め家庭裁判所に訴えた。同国のエテマド(Etemad)紙が1日、報じた。

 同氏によると、ベフルーズ(Behrouz)と名乗るこの男性は裁判所に対し、「わたしはホテルの清掃係として働いていて、帰宅するのは毎晩遅くになってしまうんです。妻は、わたしが勤務後になにか別のことをやっていると思っていて、毎晩帰宅後に殴りつけます」と語った。

 ベフルーズ氏は痩せ形だが、妻は同氏よりも背が高く、力が強いという。同氏は、もう家に帰りたくないとして、裁判所に対し、妻から守ってくれるよう訴えた。

 裁判所側は、最終判断を前に、妻に召喚状を出したという。

 イランにおける離婚理由で多いのは、夫が生活費を払わないことや、薬物中毒、暴行などとなっている。イランの民法は、離婚条件や子どもの親権などの面で女性にとって不利になっているとして、人権団体などから長く変革を求める声が上がっている。(c)AFP