【11月10日 AFP】(写真追加)イラクの首都バグダッド(Baghdad)のスンニ派(Sunni)地区アダミヤ(Adhamiyah)で10日朝、2件の連続爆破テロがあり、治安当局によると女性や子どもを含む少なくとも28人が死亡、68人が負傷した。

 現場はアダミヤの市場で、内務省と国防省によると、まず自動車に仕掛けられた爆弾が爆発し、数分後、最初の爆発で混乱する人々の中に自爆犯が駆け込んで自爆した。

 目撃証言では、テロが起きたのは午前8時(日本時間午後2時)ごろ。市場は朝の買い物客で混み合っており、少女たちを乗せたスクールバスがちょうど通りかかったところだった。近隣には治安部隊の隊員らが朝食を取ることの多いレストランやカフェが多いという。

 バグダッドでの爆破テロでは、6月17日に北部Al-Hurriyah地区で51人が死亡した自動車爆弾事件に次ぐ規模。アダミヤはイスラム教スンニ派が多数を占め、シーア派(Shiite)との宗派間抗争で激しい衝突が繰り返された地区だが、昨年からは治安がかなり改善していた。(c)AFP