【3月17日 AFP】フォーミュラワン(以下、F1)に参戦しているトヨタ(Toyota)は16日、トヨタ自動車(Toyota Motor)の2009年モータースポーツ活動計画の発表記者会見で、世界的な景気後退の影響で抜本的なコスト削減を余儀なくされる中、初優勝を飾ることが生き残る可能性を広げるとした。

 2002年のF1参戦以来、未だ優勝のないトヨタF1チームの山科忠(Tadashi Yamashina)代表は、記者会見で「最後の日本のチームということではなく、未だに勝利がないということでプレッシャーを感じている」と語った。

 チームが低迷し続けた場合、山科代表は「参戦する価値は無くなるだろう。チームが成長できなければ、来年はさらにコストを削減しなければならないかもしれない。だが、コストや規模をどれだけ縮小しなくてはならなくなっても、チームを存続させることは心に決めている」と語り、パフォーマンスが向上しなければチームの継続は価値のないものになるとした。

 2008年シーズンのコンストラクターズ選手権を5位(11チーム中)で終えたトヨタは、ドライバーズ選手権ではヤルノ・トゥルーリ(Jarno Trulli)が9位、ティモ・グロック(Timo Glock)が10位だった。(c)AFP