イラク副大統領、選挙法案に拒否権 総選挙遅れる可能性
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【11月19日 AFP】来年1月に予定されているイラク連邦議会選実施のための選挙法案に対し、タリク・ハシミ(Tareq al-Hashemi)副大統領が拒否権を行使した。
これを受け、選挙管理委員会は少なくとも当面は選挙実施に向けた準備作業を停止することを明らかにした。2003年の故サダム・フセイン(Saddam Hussein)元大統領の失脚後、イラクでは2度目となる投票は延期される公算が大きくなった。
一方、ヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相はハシミ副大統領の拒否権行使について、「政治プロセスと民主化にとって大きな脅威」と述べ、選挙管理委員会に遅滞なく準備を進めるよう促した。
米国の駐イラク大使は、これ以上選挙の実施が先延ばしされれば、来年8月を期限とする駐留米軍戦闘部隊の撤退スケジュールに影響を与える可能性があると警告。駐留米軍の完全撤退は2011年末を予定している。
クルド人のジャラル・タラバニ(Jalal Talabani)大統領とスンニ派アラブ人とシーア派アラブ人の副大統領2人で構成されるイラクの大統領評議会は、少数民族や海外に居住するイラク国民の選挙での発言権拡大を要求している。(c)AFP/Ammar Karim
これを受け、選挙管理委員会は少なくとも当面は選挙実施に向けた準備作業を停止することを明らかにした。2003年の故サダム・フセイン(Saddam Hussein)元大統領の失脚後、イラクでは2度目となる投票は延期される公算が大きくなった。
一方、ヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相はハシミ副大統領の拒否権行使について、「政治プロセスと民主化にとって大きな脅威」と述べ、選挙管理委員会に遅滞なく準備を進めるよう促した。
米国の駐イラク大使は、これ以上選挙の実施が先延ばしされれば、来年8月を期限とする駐留米軍戦闘部隊の撤退スケジュールに影響を与える可能性があると警告。駐留米軍の完全撤退は2011年末を予定している。
クルド人のジャラル・タラバニ(Jalal Talabani)大統領とスンニ派アラブ人とシーア派アラブ人の副大統領2人で構成されるイラクの大統領評議会は、少数民族や海外に居住するイラク国民の選挙での発言権拡大を要求している。(c)AFP/Ammar Karim