【12月30日 AFP】インド・ニューデリー(New Delhi)で、カジノリゾート、マカオ(Macau)への旅行代を工面するため、自分が誘拐されたと見せかけて父親から4万ドル(約370万円)の身代金をだましとろうとした22歳の男が逮捕された。インド各紙が29日、報じた。

 地元紙ヒンドゥスタン・タイムズ(Hindustan Times)によると、パワン・ベルマ(Pawan Verma)容疑者は大晦日をマカオで過ごしたいと恋人にねだられたが、旅行費用がなかったため狂言誘拐を計画。父親に要求した身代金を受け取りにニューデリーのショッピングモールへ現れたところを、現行犯で逮捕された。

 ベルマ容疑者の父親はニューデリーに2店舗を持つ経営者だが、ヒンドゥスタンやタイムズ・オブ・インディア(Times of India)は、同容疑者は高級バーに足繁く通うなど普段から豪勢な生活を送っており、85万ルピー(約170万円)の借金があったと報じている。

 警察当局によると、被害者である父親が訴えを取り下げれば、裁判所の判断で無罪放免になる可能性もある。(c)AFP