【1月24日 AFP】22日夜にイラク入りした米国のジョー・バイデン(Joe Biden)副大統領は23日、首都バグダッド(Baghdad)でジャラル・タラバニ(Jalal Talabani)大統領、ヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相らと会談した。

 イラクでは、3月7日に行われる連邦議会選の立候補予定者511人が、現在では非合法化された故サダム・フセイン(Saddam Hussein)元大統領政権時代の支配政党バース党(Baath Party)や、バース党の民兵組織フェダイーン(Fedayeen)、旧政権の情報機関ムハバラト(Mukhabarat)と関係があるとして出馬を禁じられたことをめぐり、現政権で多数を占めるイスラム教シーア派と旧政権の支配層に多かったスンニ派の間で緊張が高まっている。

 バイデン副大統領は、タラバニ大統領との会談後の共同記者会見で、「イラクの指導者はこの問題の最終的で公正な解決に向けて取り組んでいる」と語り、米国はこの問題に介入するつもりはないことを強調した。

バイデン副大統領はまた、イラク滞在中、2007年にイラクで民間人14人を殺害した民間軍事会社ブラックウオーター(Blackwater、現在の社名はXe)従業員の訴追が退けられた件について、米政府が控訴することを明らかにした。(c)AFP