【10月2日 AFP】大阪地検特捜部検事の押収資料改ざん事件で、フロッピーディスク(FD)のデータを改ざんしたとされる元主任検事、前田恒彦(Tsunehiko Maeda)容疑者(43)に続き、特捜部のトップにあたる大坪弘道(Hiromichi Otsubo)前大阪地検特捜部長(現京都地検次席検事、57)と佐賀元明(Motoaki Saga)前副部長(現神戸地検特別刑事部長、49)が1日、犯人隠避容疑で最高検に逮捕された。

 前田容疑者は、元厚生労働省局長の村木厚子(Atsuko Muraki)内閣府政策統括官の無罪が確定した郵便料金不正事件の捜査過程で、捜査資料のFDのデータを意図的に改ざんした疑いで9月、逮捕された。

 取り調べに対し、前田容疑者は上司2人に報告したと語っているが、逮捕された2人は「故意ではないとの報告は受けた」などと供述している。

 時事通信(Jiji Press)によると、政府高官は2日未明、「(検事総長の責任問題は)そのうち来るだろう。3人も逮捕されたのだから」と語り、検事総長の責任は免れないとの認識を示した。(c)AFP