【11月3日 AFP】食道がんを克服し9月にステージ復帰した指揮者の小澤征爾(Seiji Ozawa)さん(75)に、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Vienna Philharmonic Orchestra)の名誉団員の称号が与えられることになり、2日に都内のサントリーホール(Suntory Hall)で贈呈式が行われた。日本人の名誉団員は初めて。

 日本公演のため来日中の同団のクレメンス・ヘルスベルク(Clemens Hellsberg)楽団長は、「小澤氏に対する我々の愛情の証としてこの称号を贈る。この称号が、マエストロのさらなる回復の支えとなれば」と述べ、小澤さんに称号を贈呈した。

 小澤さんは目に涙を浮かべ、同団からは多くの事を学ばせてもらったと語り、「あなた方のことが本当に大好きです。死ぬまで友人でいたい」と英語でスピーチした。(c)AFP

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