【12月30日 AFP】全国すし商生活衛生同業組合連合会(全すし連)は27日、海外のすし店シェフらを対象にした認証制度を来年1月から開始すると発表した。

 過去には日本国外にある日本食レストランを対象にした認定制度が「スシ・ポリス」と批判を受けたこともあった。しかし、全すし連は、今回の認証制度は「衛生面」についてのものだけだと説明する。

「海外のすし店の多くでは、肉料理を準備するのと同じ厨房(ちゅうぼう)ですしを握っている」と、この制度を考案したすし職人の風戸正義(Masayoshi Kazato)さんは語る。「水を流しっぱなしにして清潔にしておかないと、生の海の魚をさばく厨房は不衛生になる」

 全すし連はまずシンガポールで最初のセミナーを開催し、次にロンドン(London)、その後は米ロサンゼルス(Los Angles)やサンフランシスコ(San Francisco)へ行く。

 調理の知識や技術が欠けている海外のすし店で仮に食中毒が繰り返し発生すれば、「すしは危険な料理」というイメージがついてしまいかねない。このことを懸念する日本国内のすし職人は多いと、風戸さんは語った。(c)AFP