【2月22日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)北方にあるバグラム米空軍基地(Bagram Airbase)周辺で21日、同基地に所属する北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)の兵士らがイスラム教の聖典コーランを燃やしたとの情報に激怒した地元住民が抗議デモを行った。

 地元警察によると2000人以上が集まった。現地のAFPカメラマンによると、群集は基地に向けて火炎びんなどを投げつけて「米国に死を」「不信心者に死を」と叫んだ。ISAF側は監視塔からゴム弾を発射した。

 カブール市内でも数百人が抗議デモを行い、治安部隊が増援部隊を派遣して事態の収拾を図った。

 アフガニスタンの政府高官によると、バグラム基地で働く複数のアフガニスタン人がISAF兵士らによってコーランが燃やされるのを基地内で目撃したことから発覚したという。

 ISAFのジョン・アレン(John Allen)司令官は21日、「コーランを含む大量のイスラム教関連書籍を焼却したという」兵士の不適切行為に関する情報について謝罪するとともに、調査を命じたことを明らかにした。(c)AFP/Shah Marai