【6月22日 AFP】英国五輪委員会(British Olympic AssociationBOA)は21日、2012年ロンドン五輪の同国テニスチーム代表にアンディ・マレー(Andy Murray)が選出されたと発表した。  同国テニス代表最初のメンバーとなった世界ランク4位のマレーは、2008年北京五輪に続いて2度目の出場。同五輪では男子シングルスで1回戦敗退、男子ダブルスで2回戦敗退に終わっている。  ロンドン五輪で兄のジェイミー・マレー(Jamie Murray)とダブルスを組むマレーは「五輪の開幕が待ち遠しい。五輪は最高のイベントだし、ロンドンでの開催はなおさら特別なもの」とコメントした。  また、「北京五輪の開幕セレモニーは今まで体験したことのない、信じられない雰囲気が漂っていた」と振り返り、「この夏、英国チームにメダルをもたらすことが最大の目標の一つだ」と話した。  テニスが五輪の種目として復活した1988年ソウル五輪以降、英国代表が獲得したメダルは1996年アトランタ五輪の男子ダブルスでティム・ヘンマン(Tim Henman)/ニール・ブロード(Neil Broad)組が手にした銀メダルのみとなっている。  マレーは世界ランキングの成績で代表入りが決定した唯一の選手だが、英国庭球協会(LTA)は28日に国際テニス連盟(International Tennis FederationITF)がワイルドカード出場枠を発表すれば、少なくとももう1枠獲得できることを期待している。  英国チームのアンディ・ハント(Andy Hunt)代表長は「アンディ・マレーを1人目の英国代表として迎えることを嬉しく思う」とコメントし、「マレーは何年も、そのすばらしいパフォーマンスで英国のテニスファンを魅了してきた。この夏のロンドン五輪のテニスが行われるウィンブルドン(Wimbledon)では、ファンがしびれる様な声援を送るだろう」と期待を寄せている。(c)AFP