【11月14日 AFP】国際自転車競技連合(International Cycling UnionUCI)は13日、ドーピング報告用のホットライン開設の準備を行っていると発表した。

 このホットラインは、チームメイトのドーピングについて報告したい選手のためのもので、UCIのパット・マクウェイド(Pat McQuaid)会長は公式ウェブサイト上で、「ここ数週間のうちに新たな回線を開くことを目指している。機密事項を扱うホットラインだ」と述べた。

 会長はまた、選手と直接連絡を取り合うため「UCIは選手、特にドーピングに関わる事柄について話したいと考える選手に対し、最大限連絡の取りやすい組織でなければならない」としている。

 ホットラインと選手が信頼を築くために時間がかかりかねないが、会長は「それには自信を持っている。選手と我々、双方が最善の努力を尽くせば信頼は構築できる」とし、「我々全員が必要とする、自転車競技界の変革を加速させるものだ」と続けた。

 今回の措置は、ここ数カ月間のランス・アームストロング(Lance Armstrong)氏にまつわる騒動を受けてのもの。UCIは10月、米国反ドーピング機関(United States Anti-Doping AgencyUSADA)が同氏に下した、ツール・ド・フランス(Tour de France)7連覇のタイトル剥奪と自転車競技からの永久追放処分を支持すると発表していた。(c)AFP