【3月13日 AFP】第3回ワールド・ベースボール・クラシック(2013 World Baseball Classic、WBC)は12日、東京で2次ラウンドの1位決定戦が行われ、大会3連覇を狙う日本は10-6でオランダを下し、2次ラウンド首位通過を決めた。

 日本は0-1と先制を許して迎えた2回、阿部慎之助(Shinnosuke Abe)の1イニング2本塁打4打点の活躍などで大量8得点を奪い、試合の主導権を握った。その後は終盤にオランダの反撃を許したものの、8回に長野久義(Hisayoshi Chono)の適時打で2点を追加して突き放した。

 この結果、米カリフォルニア(California)州サンフランシスコ(San Francisco)で18日に行われる試合で、日本は米国で行われる2次ラウンドの2位通過チームと対戦することが決まった。驚きの決勝ラウンド進出となったオランダは、同首位のチームと対戦する。

 日本は1次ラウンドの最終戦でキューバに敗れたが、ここに来て3連勝と3連覇へ向けて期待を膨らませている。一方のオランダは、1次ラウンドで韓国、2次ラウンドでキューバから金星を挙げ、初の決勝ラウンド進出を果たした。

 アンドレルトン・シモンズ(Andrelton Simmons)の初回先頭打者本塁打でオランダが早くも先制したが、日本は2回に阿部のソロ本塁打ですぐさま同点とし、松田宣浩(Nobuhiro Matsuda)の適時打で2-1と逆転。その後、満塁から長野の走者一掃の適時二塁打、阿部のこの回2本目の3点本塁打で8-1と点差を広げた。

 しかし、オランダも7回にクサンダー・ボーハルツ(Xander Bogaerts)の内野安打、さらにランドルフ・オデュベル(Randolph Oduber)の犠飛で1点ずつを加えて8-3とすると、8回にはクルト・スミス(Curt Smith)の内野ゴロの間に1点、カリアン・サムス(Kalian Sams)とクエンティン・デクーバ(Quintin De Cuba)の適時打でそれぞれ1点を加えて8-6と詰め寄った。

 それでも日本はその裏、長野が左翼への適時打で2点を加えてオランダを突き放し、勝利を手元に引き寄せた。

 山本浩二(Koji Yamamoto)監督は試合後、「2回に8点取って逆転して、その後追加点が取れなかった。長野が適時打でリードを広げてくれた。嬉しかった。慎之助の2本の本塁打はすごかった」と試合を振り返り、「あと2試合。頂点目指して、頑張ってきます」とコメントした。(c)AFP