【5月9日 AFP】第96回ジロ・デ・イタリア(2013 Giro d'Italia)は8日、第5ステージ(コゼンツァからマテーラ、203キロメートル)が行われ、アルゴス・シマノ(Argos-Shimano)のヨーン・デーゲンコルプ(John Degenkolb、ドイツ)がステージ優勝を飾った。

 雨の降る悪天候の中、先頭集団の多くが最終1.5キロメートル内にある危険な左コーナーでのクラッシュに巻き込まれ、足止めを食らわされる事態が起きた。この集団には総合首位に立つカチューシャ・チーム(Katusha Team)のルーカ・パオリーニ(Luca Paolini)や、スカイ(Sky Pro Cycling)所属の優勝候補、ブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins)らも入っていた。

 しかしゴールから3キロ以内でトラブルに巻き込まれた選手に対しては、勝者と同じタイムが与えられるというレース規則に助けられ、クラッシュで遅れをとった選手も好タイムをマーク。パオリーニは総合首位をキープした。

 昨年に同大会デビューを果たしたばかりの36歳のパオリーニは総合優勝候補にこそ挙がっていないが、6日に行われた第3ステージを制して以降、総合首位(マリア・ローザ)をキープしている。9日には連続3日目となるピンクジャージで、平坦なコースが多い第6ステージ(モーラ・ディ・バーリからマルゲリータ・ディ・サヴォイア、169キロメートル)に臨む。

 総合2位には、パオリーニに25秒遅れてスカイのリゴベルト・ウラン(Rigoberto Uran、コロンビア)がつけているが、ウィギンスや、アスタナ(Astana Pro Team)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali)、昨年王者のガーミン・シャープ(Garmin Sharp)のライダー・ヘシェダル(Ryder Hesjedal、カナダ)、デル・エヴァンス(Cadel Evans、オーストラリア)といった優勝候補の面々も、続いて上位につけている。

 レースでは数人の選手が転倒した後、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス(Bardiani Valvole-CSF Inox)のマルコ・キャノーラ(Marco Canola、イタリア)が飛び出して、先頭を独走した。しかしクラッシュが起きる前から集団の先頭近くで走行していたデーゲンコルプが力を振り絞って追いつき、ゴールから200メートルの地点でキャノーラを抜いて、ステージ制覇を達成した。(c)AFP