【7月16日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、チェルシー(Chelsea)のロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)が15日、遠征先のタイ・バンコク(Bangkok)で、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)新監督の下で大きな目標を達成しようとしていることを明かした。

 昨シーズン、期限付きでウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)でプレーしていたルカクは、21歳になるまでに世界でも有数のトッププレーヤーになる野望を個人的に掲げている。

 そしてルカクは、モウリーニョ監督がそれを達成する手助けをしてくれていると語る。

 バンコクでAFPの取材に応じたルカクは、「うちには凄い選手がいるし、偉大なコーチ陣もいる。素晴らしい素質を持ったチームであり、大きなものを築き上げようとしている」と話した。

「僕はこれまでいつも、21歳になるまでに世界トップレベルの選手になりたいと言ってきた。今20歳だから、今年はそれを目指すために準備をするべき時期だ。昨シーズンよりいい記録を残さなければいけない」

 ルカクのその自信は、12-13シーズンにWBAで38試合に出場し、17得点を挙げたことで培われた。昨シーズンの最終節では、リーグ王者となったマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)と対戦し、ハットトリックを決める活躍も見せた。

 193センチメートルという長身、その速さ、得点力、そしてドレッドロックの髪形が似ていることから、ルカクはよく元チェルシーのエースで、現在はトルコ1部リーグのガラタサライ(Galatasaray)に所属するディディエ・ドログバ(Didier Drogba)と比較される。ドログバはチェルシーが欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2011-12)を制覇した2011-12シーズンの後にチームを去ったが、その後たびたび、復帰が取り沙汰されている。

■スタメン獲得に果敢に挑むルカク

 ルカクはチーム先発の座を獲得するために、チームメイトのフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)やデンバ・バ(Demba Ba)と競い合わなければいけないことに対し動じていない。また、ユナイテッドのウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)の加入の噂についても毅然としている。

「ビッグクラブに所属していると、こういうことは常につきまとうものだ」とルカクは語る。

「どういう対応を見せるかは、選手次第だ。選手が大きければ大きいほど、競争も激しくなるし、レベルも高くなると思う」

「でも最終的には選手による。もし先発メンバーになりたかったら、それに値する選手だと試合やトレーニングで監督に認めてもらわなければいけない。競争があるということは、戦わなければいけないということだ」

 モウリーニョ監督は選手と近しい関係性を築くことで知られている。ルカクは監督と細かい話をしたことを認めてはいるが、会話の内容については公言しようとしなかった。

「監督と話したことについては、自分の中で秘密にしておく。僕たちの会話は、監督と僕だけの間で行われたことだ。僕たちは一緒に大きなことを成し遂げようとしているんだ」

 チェルシーは17日、ユナイテッドが13日に0-1で敗れたシンハー・オールスターズ(Singha All Stars)との親善試合を行う。(c)AFP/Talek HARRIS