【8月27日 AFP】第68回ブエルタ・ア・エスパーニャ(68th Vuelta a Espana)は26日、第3ステージ(ビゴからミラドール・デ・ロベイラ/バラガルシア・デ・アロウサ、184.8キロメートル)が行われ、レディオシャック・レオパード(RadioShack Leopard)のクリス・ホーナー(Chris Horner、米国)がステージ優勝を飾った。

 自身初となるグランツール(三大ツール)での区間勝利を飾った41歳のホーナーが、総合首位(マイヨ・ロホ)に立った。

 ホーナーは、ゴールまで4キロメートルの登りで見事な走りを見せて4時間30秒18秒でフィニッシュし、モビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)、カチューシャ・チーム(Katusha Team)のホアキン・ロドリゲス(Joaquim Rodriguez、スペイン)を3秒差の2位、3位に抑えた。

 第1ステージで出遅れていたバルベルデとロドリゲスはともに手堅い走りを見せて表彰台に入り、それぞれ6秒、4秒のボーナスタイムを手にして総合争いで時間差を縮めている。  一方、第2ステージで総合首位に立ったアスタナ(Astana Pro Team)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)はホーナーから3秒遅れでフィニッシュし、総合2位に順位を下げている。

 また、スカイ(Sky Pro Cycling)のセルヒオ・エナオ(Sergio Henao、コロンビア)は第2ステージでの遅れに続き、パンクと小さなクラッシュに巻き込まれる失望の一日となり、ホーナーとの差は約3分と広がった。

 その後、もう一度クラッシュが起き、ステージ優勝候補だったオリカ・グリーンエッジ・サイクリングチーム(Orica GreenEDGE Cycling Team)のサイモン・ゲランス(Simon Gerrans、オーストラリア)が巻き込まれるなど、集団が二分される事態となった。

 モビスター・チーム、アスタナ、カチューシャの選手がペースを上げる中、ゴール前最後のミラドール・デ・ロベイラ(Mirador de Lobeira)の登り坂にたどり着くと、そこでBMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のイヴァン・サンタロミータ(Ivan Santaromita、イタリア)がアタックを仕掛けた。しかし、サンタロミータの飛び出しは早く、ホーナーに追いつかれると集団に吸収された。

 抜け出したホーナーは、バルベルデ、ロドリゲス、スカイのリゴベルト・ウラン(Rigoberto Uran、コロンビア)らを抑え、見事な勝利を飾った。(c)AFP