【8月27日 AFP】かつてスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)やポルトガルリーグのFCポルト(FC Porto)、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)などでプレーしたデコ(Deco)が26日、現役を引退することを明らかにした。

 ブラジル出身でありながら、ポルトガルに帰化して同国代表としても活躍したデコは、近年はカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のフルミネンセ(Fluminense)に所属していた。

 2003-04シーズンにポルトで、2005-06シーズンにバルセロナで欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇を果たすなど、これまで様々なタイトルを手にしてきたが、けがのため、35歳で第一線から退くことを表明した。

   「お伝えするのは悲しくて、心が痛いが、プロサッカー選手として現役を引退することを発表する」

 2008-09シーズンから2年間をチェルシーで過ごした後、母国に戻ったデコは、フルミネンセに加入し、そこで2度のリーグ優勝に輝いた。しかし昨季は負傷も多く、苛立ちが募るシーズンを過ごしたという。

   「これまでとても満たされたキャリアを送ってきた。フルミネンセにもっと貢献したかったが、体が言うことを聞かない。私の筋肉はもう(プロでのプレーに)対応できなくなってしまった」とデコは話した。

 チャンピオンズリーグとブラジルリーグでの勝利の他に、デコはポルトで2002-03シーズンのUEFAカップと3度のリーグ優勝を、バルセロナで2度のリーグ制覇を果たしている。そしてチェルシーでは2009-10シーズンのプレミアリーグタイトルと、2度のFAカップ(FA カップ)優勝を掴んでいる。

 また、ポルトガル代表としてもチームを欧州選手権2004(UEFA Euro 2004)決勝まで導いた。(c)AFP