【10月17日 AFP】ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)が15日に軽い脳梗塞の疑いで入院したことが明らかになった。関係者が16日に発表した。

 日本ラグビーフットボール協会(Japan Rugby Football UnionJRFU)の広報担当の説明によると、オーストラリア出身で現在53歳のジョーンズHCは、代表のトレーニングの視察を終えて都内に戻ってきた15日深夜に、頭痛を訴えたという。

「軽い脳梗塞の兆候が見られると診断されたため、ジョーンズHCは検査入院をすることになりました」と同広報は話した。

 日本代表の岩渕健輔(Kensuke Iwabuchi)GMはメディアの取材に対し、ジョーンズHCに意識はあると話し、「コミュニケーションに問題はない」とした。

 日本代表は11月2日に東京でオールブラックス(ニュージーランド代表)とテストマッチを行うこととなっている。ジョーンズHCの症状が明らかとなった15日には、JRFUがオールブラックス戦に加え、その後実施する欧州遠征に向けた代表メンバー32人を発表したばかりだった。

 ジョーンズHCは声明を通して「新たな歴史を作ろうとしていることに興奮しています」とコメントを寄せ、ブレイブ・ブロッサムズ(Brave Blossoms、日本代表の愛称)は世界王者オールブラックスの打倒を目標にしているとした。

 同HCの指揮下で日本代表は昨年、グルジアとルーマニアとのテストマッチで勝利し、W杯を除く欧州での試合で初の白星を挙げた。また今年6月にはホームでウェールズとの試合を制した。

「(オールブラックス戦と欧州遠征に向けて)最強の32人を代表に招集しました。彼らは現在とてもいいパフォーマンスを見せています」とジョーンズHCは声明で述べた。

 今回のメンバーにはヤマハ発動機ジュビロ(Yamaha Jubilo)の堀江恭佑(Kyosuke Horie)とパナソニック・ワイルドナイツ(Panasonic WILDKNIGHTS)の山田章仁(Akihito Yamada)の2人が初招集された。また、トンプソンルーク(Luke Thompson)、マイケル・ブロードハースト(Michael Broadhurst)、ジャスティン・アイブス(Justin Ives)、マレ・サウ(Male Sau)の4人のニュージーランド出身選手も含まれている。

 岩淵GMは、「オールブラックス戦や欧州ツアーのことも含め、前向きに考えたい」とコメントした。(c)AFP