【11月23日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)のカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督が22日、代表での国際試合から所属選手が故障して戻ってくることに不満をあらわにした。

 イタリア代表と1-1で引き分けた親善試合にドイツ代表として出場したサミ・ケディラ(Sami Khedira)は、右膝の前十字靱帯断裂で今シーズン中の復帰は絶望的とみられている。

 アンチェロッティ監督はまた、23日に予定されている敵地でのアルメリア(UD Almeria)戦でラファエル・バラン(Raphael Varane)、ファビオ・コエントラン(Fabio Coentrao)、アンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)、マルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)が欠場することを明かしている。

 そしてアンチェロッティ監督は、シーズン中に赤道ギニア、南アフリカとの国際親善試合を組んだスペインサッカー連盟(Spanish Football Federation)を強く批判している。

 アンチェロッティ監督は「3月まで代表の試合が行われないのは、われわれにとって幸運なことだ」と語った。

「代表について話すのは難しい面もある。しかし、選手が移動の機中で3泊したスペイン代表の試合日程はひどかった。幸いにも所属する(スペイン代表)選手が故障することはなかったが、もっとうまく管理すれば選手のけがは回避できたはずだ」

 レアルは現在リーグ首位のFCバルセロナ(FC Barcelona)に勝ち点6差をつけられている。

 しかし、そのFCバルセロナは故障者に悩まされており、冬季中断前のリーグ戦4試合で主力のリオネル・メッシ(Lionel Messi)とビクトル・バルデス(Victor Valdes)を欠いたまま臨まなければならず、レアルに差を詰められる可能性がある。

 しかしながらアンチェロッティ監督は、9月の代表戦直後の試合でビジャレアル(Villarreal CF)と引き分けて勝ち点を落としたことを忘れてはならないとしている。

「われわれはライバルのことを考える必要はなく、次の試合に集中するだけだ。最近の試合では良いプレーができていたし、意気込みも感じられる。23日の試合では同じように臨む必要がある」

「アルメリアが好調のため、難しい試合になるだろう。以前の代表戦後では苦しい試合を経験している。23日の試合はそうならないよう祈っている」

 レアルではブラジル出身のカゼミーロ(Casemiro)、もしくはスペイン代表のイスコ(Isco Alarcon)が、ケディラの穴を埋めることを期待されている。

 しかしアンチェロッティ氏は、最近4試合で合計16得点を挙げているギャレス・ベイル(Gareth Bale)、カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)の3人に再び期待することになるだろう。(c)AFP