【2月2日 AFP】世界陸上(IAAF World Championships in Athletics)の男子マラソンで2度の優勝を飾り、五輪銀メダリストでもあるケニアのアベル・キルイ(Abel Kirui)が、23日に開催される東京マラソン2014(Tokyo Marathon 2014)で競技復帰することを明らかにした。

 2009年ベルリン大会と2011年大邱大会の男子マラソンで優勝しているキルイは、2013年3月の第33回ロンドン・マラソン(33th London Marathon)へ向けた練習中に足を疲労骨折したため出場を見送り、3連覇が期待されていた同年8月の世界陸上モスクワ大会も欠場した。

 今年のロンドン・マラソンを目指すチームを結成したキルイは、ケニアのリフトバレー(Rift Valley)州イテン(Iten)にある練習拠点で、「本当にがっかりした。コンディションは最高だった。ロンドン・マラソンに向けて1か月間厳しい練習をこなしていたのだから」と語った。

「もう一度マラソンに復帰できるなんて思ってもいなかった。でも今は東京で走れるまでに回復したと信じている。2週間前にはレースを戦える状態にあるかどうか確かめるため、ナンディ・ヒルズ(Nandi Hills)の硬い路面で35キロを走ったけれど、何も問題なかった」

「ロンドンマラソンに出られなかったのは不運だったけれど、東京で良い結果を残すことができれば、それは僕が完全復活した証だ」と述べたキルイは、8月にグラスゴー(Glasgow)で行われる第20回コモンウェルスゲームズ(20th Commonwealth Games)に出場できることを望んでいると付け加えた。(c)AFP