【3月28日 AFP】パキスタンサッカー連盟(Pakistan Football FederationPFF)は27日、ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏が、母国アルゼンチンのサッカー協会(Argentine Football AssociationAFA)を非難するために同連盟を比較対象にしたことを受け、同氏のパキスタン来訪を歓迎すると述べた。

 現在53歳のマラドーナ氏は、AFAを「パキスタンと同じ程度しかサッカーを知らない」とこき下ろしていた。

 PFFの幹部役員は、マラドーナ氏が同連盟を引き合いに出したことを快く思っており、パキスタンサッカーの実力を向上させるためにぜひ訪問してほしいという。

 役員は同氏がアラブ首長国連邦(UAE)・ドバイ(Dubai)のスポーツ大使を務めていることを引き合いに出し、「ぜひパキスタンに来て、パキスタンに力を貸してほしい」とAFPに対し語った。

「彼は非常に重要な役割を担っている。ここにも来て、サッカーのレベルを上げてくれたらうれしい」

 世界ランク158位のパキスタンは、まだまだ前途多難だということを認めながらも、大きく飛躍していると役員は語る。

「今やっている以上のことをしたいとは思っているが、ここ数年で飛躍的に向上した」

 パキスタンのサッカー協会は昨年、アジア・サッカー連盟(Asian Football ConfederationAFC)の年間表彰式で意欲的な協会として表彰されている。

 また、パキスタンの世界ランクは昨年の172位から現在の順位まで上昇しており、最近では格上のマレーシア相手にも引き分けている。

 パキスタン国内リーグ覇者のKRL FCを率いるタリク・ルトフィ(Tariq Lutfi)監督は、マラドーナ氏の発言を時代遅れと評した。

「12年前だったら正しかったかもしれないね。でも、現在の協会はユースプログラムなどさまざまなことに取り組んでいる」

(c)AFP