【6月19日 AFP】サッカー元ドイツ代表の名選手ゲルト・ミュラー(Gerd Mueller)氏が、同じくドイツ代表選手で同じ名前を持つトーマス・ミュラー(Thomas Mueller)がW杯の歴代得点王になると主張した。

 W杯ブラジル大会(2014 World Cup)に出場している24歳のトーマス・ミュラーは、ドイツが4-0でポルトガルに勝利した16日の試合で今大会初のハットトリックを達成し、W杯通算得点数を8得点に伸ばした。

 「爆撃機」の異名を持つ68歳のミュラー氏は、1974年大会決勝で決勝点を挙げるなど、西ドイツ代表として通算62試合で68得点を記録している。

 ミュラー氏はW杯で通算14得点を記録し、当時の歴代最多記録を樹立したが、2006年のドイツ大会でブラジル代表のロナウド(Ronaldo)が通算15得点で記録を更新しており、現在はドイツ代表のミロスラフ・クローゼ(Miroslav Klose)がこの数字に並んでいる。

 ミュラー氏は、18日に発行されたドイツのスポーツ雑誌「スポーツ・ビルト(Sport Bild)」で、「トーマス・ミュラーがW杯で歴代得点王になることは間違いない。彼はあと2、3回はW杯に出場できるだろうからね」と述べた。

 今大会の得点王候補に挙げられているトーマス・ミュラーは、すでに4年前の南アフリカ大会(2010 World Cup)で大会得点王にあたる「ゴールデン・ブーツ」を受賞し、最優秀若手選手にも選出された。

 もし、今大会でもトーマス・ミュラーが「ゴールデン・ブーツ」に輝けば、史上初の連続受賞となり、2006年大会に同賞を獲得したクローゼも含めて、同一国出身選手による3大会連続受賞も史上初の快挙となる。

 ミュラー氏は、「彼のゴールデン・ブーツ獲得を期待し、ずっと彼の幸運を祈っている」と述べた。(c)AFP