サポーターがPK戦中に感情高ぶりテレビ破壊、動画が大反響
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【6月30日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)のPK戦では、ストレス、苦悩、喜びなど様々な感情に振り回される。思わず自宅の薄型テレビを破壊してしまい、最後まで試合を見届けるのに別の場所へ走る事態を招くほどだ。
ブラジルサポーターのラファエウ・ガンバリム(Rafael Gambarim)さんは28日、母国ブラジルとチリとのPK戦を観戦しながら感情を爆発させたあまりに自宅のテレビを破壊してしまった。
本人が怒りを爆発させている映像は、これまで米交流サイト大手フェイスブック(Facebook)で3万4000人にシェアされ、動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」では3万6000回も視聴されている。
投稿動画には、ブラジルが延長戦の末に1-1で引き分けて迎えたPK戦で、同国代表のGKジュリオ・セザール(Julio Cesar)がチリのアレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)のシュートをセーブした際に、ガンバリムさんがいとこ2人と抱き合い、飛び跳ねて喜んでいる姿が映っている。
セザールを映すテレビ画面を抱きしめキスしていたガンバリムさんだったが、画面がサンチェスに切り替わると、同選手の顔に向かって手をたたきつけた。するとテレビ画面は粉々に砕かれ、キラキラと輝く亀裂がクモの巣のように入り、サンチェスの映像のまま制止してしまったのだ。
ガンバリムさんは、ニュースサイトG1に対して、「サンチェスが(試合前半に)ゴールを決めた時は腹が立ったから、彼が外して有頂天になったんだ。それで彼が映ると、『これでも食らえ!』とやってしまった」と説明した。
「あの時は、いろいろな感情が湧き起こったよ」
ブラジルが準々決勝に進出するか、母国で屈辱の敗退を喫するか決定するまでには、あと少なくとも6本のPKを要することになり、ガンビバリムさんは、壊れたテレビを気にしている場合ではなかったと語った。
「テレビ?テレビなんかよりも、問題だったのはPKさ!テレビは、またいつでも新しいものを買えるからね。とにかく試合を見られる場所を探しに行かなければならなくなった」
ウムアラマ(Umuarama)南部の街に住む30歳のビジネスマンであるガンバリムさんは、駆け込んだ隣の家に快く迎え入れられ、いとこと試合の残りを観戦した。
ブラジルは3-2でPK戦を制し、7月4日に行われるコロンビアとの準々決勝に駒を進めている。
ガンバリムさんは、その試合までには新しいテレビを購入する予定だと明かした。
この動画は、www.youtube.com/watch?v=pGV_nU6927Qで視聴できる。(c)AFP