【7月14日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)は13日、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で決勝が行われ、ドイツが0-0で迎えた延長戦の末アルゼンチンに1-0で勝利し、通算4度目の優勝を果たした。

 ここではAFPの記者が行ったドイツの選手採点を紹介する。

■マヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)――8点

 間違いなく今大会最高のGKが、またしてもワールドクラスのプレーを見せた。アルゼンチンの攻撃を何度も阻んだが、オフサイドと判定されたものの前半にはゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)にゴールを割られた。

■フィリップ・ラーム(Philipp Lahm)――8点

 右サイドバックとして、大会を通じてほとんど肩を並べる者がいないプレーをみせたドイツの主将は、この試合でもサイドを駆け上がり、何本ものクロスを送り込んだ。前半にはトーマス・ミュラーに素晴らしいスルーパスを送った。

■マッツ・フンメルス(Mats Hummels)――7点

 前半は何度かアルゼンチンの攻撃に振り回されたが、全体としては相手のドイツ陣内への侵攻を食い止めた。ドイツ代表が驚異的な成功を収めた今大会を通じて、チームの要の1人だった。

■ジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)――7点

 特筆すべき点はないものの、リオネル・メッシ(Lionel Messi)を無得点に封じ、与えられた役割は確実にすべてこなした。

■ベネディクト・ヘベデス(Benedikt Hoewedes)――7点

 本来はCBながら、今大会では一貫して左サイドバックでプレーした。決勝でも堅実なプレーを披露したが、アルゼンチンの右サイドバック、パブロ・サバレタ(Pablo Zabaleta)に対する膝蹴りでイエローカードをもらったのは余計だった。

■バスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)――9点

 ドイツの中盤を担う将軍は延長戦で負傷したが、ハビエル・マスケラーノ(Javier Mascherano)が仕切るアルゼンチンの中盤と激しい争いを繰り広げた。前半29分に、エセキエル・ラベッシ(Ezequiel Lavezzi)とのわずかな接触でイエローカードをもらったのは不運だった。

■クリストフ・クラマー(Christoph Kramer)――6点

 試合直前にサミ・ケディラ(Sami Khedira)に代わって先発出場することが決まり、代表5試合目の出場を果たした。

 前半17分にエセキエル・ガライ(Ezequiel Garay)の肩があごに入り、めまいがひどいため同31分に交代となった。ガライと接触する前にはいくつか好プレーをみせていた。

■トーマス・ミュラー(Thomas Mueller)――7点

 何本かクロスを送り、アルゼンチン守備陣とサイドで激しく争ったが、代名詞であるペナルティーエリア内への走り込みはタイミングが合わず、いくつかあったチャンスをものにすることはできなかった。今大会のゴール数を5得点から伸ばすことはできず。

■トニ・クロース(Toni Kroos)――7点

 ケディラが出場不可能になったことを受け、守備的MFにポジションを移したこの試合では、ブラジルに7-1で大勝した準決勝ほどの輝きはなかったが、延長に入ってからは相手に圧力をかけ続けた。

■メスト・エジル(Mesut Ozil)――6点

 ボールタッチが少なく、またしても目立たなかった。7試合すべてに出場したが、2010年大会の驚異的なプレーを再現することはできなかった。

■ミロスラフ・クローゼ(Miroslav Klose)――7点

 W杯の最多得点者となったクローゼだが、この試合では得点の絶好機は訪れず、アルゼンチン守備陣を相手に前線でなかなか起点になれなかった。

 それでも、この試合でW杯本大会出場23試合目を記録し、後半43分にピッチを去る時にはスタンディングオベーションでたたえられた。

――交代出場

■アンドレ・シュールレ(Andre Schuerrle)――8点

 クラマーのアクシデントを受けて前半31分に投入されると、マリオ・ゲッツェの決勝点につながるクロスを送った。そのほかにも、延長開始直後のシュートなど、いくつか絶好機があった。

■マリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)――9点

 延長突入の直前にクローゼに代わって投入されると、胸トラップから見事なボレーシュートを決め、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)の小さなスターからW杯のヒーローになった。(c)AFP/Kieran CANNING/Ryland JAMES