米大統領、イラク増派は対イスラム国作戦の「新段階」
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【11月10日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は9日、イラクへの米兵の追加派遣はイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」に対する闘争の「新たな段階」を示すものだと述べた。
オバマ大統領はCBSニュース(CBS News)に対し、イラク軍に対する助言・訓練のための米兵1500人の追加派遣により、米主導のイスラム国打倒に向けた努力は新たな段階に入ると語った。
「第1段階は包括的で信頼できるイラク政府をつくることで、これはすでに終了した」「(イスラム国の)勢いを食い止めるだけでなく、攻撃に出るべき時がきた」として、イラクの地上部隊がイスラム国戦闘員を押し戻す必要性を強調。「彼らが(イスラム国に対する)攻撃の開始準備ができたら、空からの緊密な支援を行う」「だが、われわれの兵士を戦闘任務に就かせることはしない」と述べた。
イスラム国が攻勢に出た当初、イラク軍側は師団の崩壊が相次ぎ、再編成が必要な主要部隊が残される状態に陥っており、攻勢への転換は大きな挑戦となる。(c)AFP/Ammar Karim and W.G. Dunlop