【12月8日 AFP】訪米中の英国のウィリアム王子(Prince William)と第2子妊娠中のキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)夫妻が、8日に行われる米プロバスケットボール協会(NBA)のブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)対クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)の試合を観戦することになった。

 4度のレギュラーシーズンMVP受賞を誇るレブロン・ジェームズ(LeBron James)は、英王子夫妻の前でプレーすることについて「本当に光栄だ」と語った。「キング・ジェームズ」のニックネームを持つ同選手は、7連勝を目指して敵地バークレイズ・センター(Barclays Center)に乗り込む。

「王室の方は、子供の頃に本で読んだだけの存在だった」と語ったジェームズは、「その方々が観戦に訪れ、俺の最高のプレーを見たがっていると聞いて、本当に光栄だ」と喜んだ。

 NBAは7日、英王子夫妻らが運営するチャリティー団体英国王室基金(The Royal Foundation)とリーグが新たに提携を結んだ一環として、夫妻が試合を観戦すると発表した。

 同基金は、ユナイテッド・フォー・ワイルドライフ(United for Wildlife)での自然保護活動、指導者育成を目的としたコーチ・コア・プログラム(Coach Core programs)を行っており、NBAの慈善団体であるNBAケア・プログラム(NBA Cares program)と協力関係を結ぶことになった。

 NBA選手と英国王室が協力して行われるプロジェクトでは、世界中で自然保護活動を訴え、新世代のリーダー育成して、バスケットボール界を支援するとしている。

 ニューヨーク・ニックス(New York Knicks)のカーメロ・アンソニー(Carmelo Anthony)は、来年1月14日に英ロンドン(London)行われるミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)戦の際に、バスケットボールの新たな指導者を育成するコーチ・コア・プログラムのイベントに参加する予定となっている。

 ウィリアム王子が先頭に立つユナイテッド・フォー・ワイルドライフでは、スペインの五輪代表でオクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)のセルジ・イバカ(Serge Ibaka)、アフリカ出身の元NBAスター選手ディケンベ・ムトンボ(Dikembe Mutombo)氏、そしてNBAオールスターに2度選出されているアトランタ・ホークス(Atlanta Hawks)のアル・ホーフォード(Al Horford)らが活動を支援することになった。

 この自然保護活動には、英国サッカー界の象徴的存在であるデビッド・ベッカム(David Beckham)氏、テニスのアンディ・マレー(Andy Murray)、F1ドライバーのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)、元NBA選手の姚明(Yao Ming、ヤオ・ミン)氏が名を連ねている。(c)AFP