【12月11日 AFP】サッカー元コロンビア代表のファウスティーノ・アスプリージャ(Faustino Asprilla)氏が、ギャングから殺害脅迫とゆすりを受けて、生まれ故郷を後にしたと明かした。

 警察は10日、アスプリージャ氏が生まれ故郷のトゥルア(Tulua)から出て行くことを余儀なくされた脅迫について、捜査を行った。

 コロンビア代表として1994年と98年のW杯に出場している45歳のアスプリージャ氏は、「人生で最も悲しい日の一つだ」と語った。

「家族が、私と私の父と姉妹たちの前で脅された。私は、国外で母国を代表することに人生を捧げた。コロンビアの人たちに幸せを感じてもらうためにね。落ち着いたら家族との時間を取り戻そうと思っていたが、故郷を裏口から出て行かざるを得なくなった」

 伝えられるところによると、9日に覆面の男たちがアスプリージャ氏の邸宅に押し入り、金を要求。金を出さなければ同氏と家族を殺すと脅したという。

 当局はアスプリージャ一家に警備をつけ、犯人の情報提供者に115万ペソ(約56万円)を支払うと発表している。

 当局は「ポロン(Porron)」という別名で知られる地元ギャングのリーダーを追いかけているという。

 イタリアやイングランドで活躍したアスプリージャ氏は、ニューカッスル(Newcastle United)時代には欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)のFCバルセロナ(FC Barcelona)戦でハットトリックを記録している。(c)AFP