【2月17日 AFP】内戦の影響で試合を満足に行えず、本拠地や地元ファンから引き離されている状況のなか、ウクライナ1部リーグのシャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)は17日、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)決勝トーナメント1回戦に臨む。

 シャフタールは、最高水準のスタジアムである本拠地ドンバス・アレナ(Donbass Arena)に砲弾が降り注いでいるため、遠方の地でホームゲームを強いられており、バイエルン戦は本拠地から1000キロメートルほど離れた場所にあるポーランドとの国境に近いリビウ(Lviv)で開催される。

 ウクライナ東部で政府軍と親ロシア派反乱軍の戦闘が行われたことで、東欧州の強豪シャフタールは大打撃を受けている。

 国内リーグ5連覇中のシャフタールは、今季すでに3敗を喫しており、首位ディナモ・キエフ(Dynamo Kiev)を勝ち点5差で追いかけている。

 シャフタールは現在、首都キエフ(Kiev)にある収容人数1700人程度のバニコフ・スタジアム(Bannikov Studium)を本拠地としており、本来のホームスタジアムで5万人以上収容できるドンバスは、人道支援団の拠点に使用されている。

 クロアチア代表の主将ダリオ・スルナ(Darijo Srna)は、「われわれは皆、毎試合がアウェーのような感覚で、今季は厳しい状況だ」と語った。

「ファンの応援が本当に懐かしい。でも最善を尽くし、この困難な時にシャフタールを愛してくれる彼らに喜びをもたらしたい」

「僕たちはいつの日かドンバス・アレナに戻ることを信じている。それは僕たち全員の夢だ」