【3月12日 AFP】ロシアテニス連盟(RTF)のシャミール・タルピチェフ(Shamil Tarpischev)会長は11日、女子テニス国別対抗戦のフェドカップ(2015 Fed Cup)準決勝での世界ランク2位のマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)の参戦は、ロシアにとって強力な追い風になると主張した。

 4度のフェドカップ制覇を誇るロシアは、4月18日から19日までソチ(Sochi)で行われる決勝戦を目指して、これまで優勝2度のドイツと対戦する。一方、チェコのオストラバ(Ostrava)で行われるもう一つの準決勝では、チェコがフランスを迎え撃つ。

 露タス通信(TASS)は、タルピチェフ会長の発言として、「われわれは最近、彼女(シャラポワ)と話し合いを持った」と伝えている。

「シャラポワがドイツ戦に出場することに合意して、みんな喜んでいる。彼女の参戦は、ロシアにとって大きなアドバンテージになる」

「今季われわれはフェドカップ優勝を狙っている。マリアが加ることで、われわれにはそのチャンスが増す」

 来年のリオデジャネイロ五輪で金メダルを目指すならば、シャラポワはフェドカップでプレーする必要がある。

 27歳のシャラポワも同日、前回の対戦でロシアが3-1で破ったドイツとの試合に出場する準備はできていると宣言し、自身のツイッター(Twitter)には、「ソチに戻ります!!(今回はテニス道具と一緒に)」と投稿した。

 ロシアは昨年、ワールドグループ1回戦でオーストラリアに0-4で敗退するという屈辱的な結果に終わっている。

 しかし、珍しくも決意をみせて2月のフェドカップに出場したシャラポワは、ワールドグループ1部1回戦のポーランド戦での勝利に貢献した。

 シャラポワがフェドカップに出場したのは、2008年の初出場以来、そのポーランド戦がわずか4度目となっている。(c)AFP