シャラポワが激闘制し準々決勝へ、マドリード・オープン
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【5月7日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2015)は6日、女子シングルス3回戦が行われ、大会第3シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は約2時間半の激闘の末に6-2、4-6、7-5でキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia、フランス)を退け、準々決勝へ駒を進めた。
前回覇者のシャラポワは、第3セットでブレークに成功して6-5とすると、最後はセカンドサーブがエースの判定となる劇的な形で勝利を収めた。
世界ランク28位のガルシアは、四大大会(グランドスラム)通算5勝を誇るシャラポワに白星を挙げるチャンスを逃し、明らかにいら立ちが収まらない様子をみせると、両者は形式的にほんの一瞬だけネットで顔を合わせ、簡単な握手を交わしただけで「通過」してしまった。
シャラポワは、「第3セットは、ほんの数ポイントの差でした。彼女の方が攻撃的で、ほとんど優勢でした」と振り返った。
「ここは高地なので、そうしたコンディションも大きく左右しました」
「ボールが高くバウンドする中で、相手は積極的に攻めてラインを狙ってきていたので、安定感を保つことが重要でした」
先月、独シュツットガルト(Stuttgart)で行われたポルシェ・テニス・グランプリ(Porsche Tennis Grand Prix 2015)で初戦敗退を喫したシャラポワは、WTAランキングで3位に後退しており、トップのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)に次いで再び2位へ浮上するためには、今大会で決勝まで勝ち進む必要がある。
そのシナリオが開けたのは、昨年大会のファイナリストで第2シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)が、初戦で敗退するという番狂わせによるものだった。
一方、昨年は予選から勝ち上がり準々決勝まで進出しているガルシアは、2回戦で世界ランク13位のカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)を破り、シャラポワ戦までこぎつけていた。
今年の全仏オープン(French Open 2015)で連覇を目指すシャラポワは、2015年のシーズン開幕直後は好調を維持していたものの、今大会の直前には3連敗を喫していた。
シャラポワは、準々決勝で第5シードのカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)と対戦する。(c)AFP/Scott WILLIAMS