【6月17日 AFP】14-15NBAファイナル(7回戦制)は16日、オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)で第6戦が行われ、クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)を105-97で退けたゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)が、40年ぶりのファイナル制覇を果たした。

 ステフェン・カリー(Stephen Curry)とアンドレ・イグダーラ(Andre Iguodala)がそれぞれ25得点を挙げたウォリアーズは、キャバリアーズとのシリーズ対戦成績を4勝2敗とし、1975年以来、通算4度目となるNBAタイトルを獲得した。

 レギュラーシーズンではベンチスタートが続いたものの、ファイナルの途中からスターターに抜擢されたイグダーラは、今季自己最多得点の活躍をみせ、ファイナルの最優秀選手(MVP)に選出された。

 レギュラーシーズンで一度も先発出場せず、ファイナルMVPに選出されたのは、今回のイグダーラが初めてとなっている。

 ウォリアーズではまた、ドレイモンド・グリーン(Draymond Green)が16得点11リバウンド10アシストでトリプルダブルを達成している。

 そしてカリーは、これまでボブ・クージー(Bob Cousy)氏とマジック・ジョンソン(Magic Johnson)氏しか達成していない、レギュラーシーズンMVP受賞とファイナル制覇を同一シーズンに成し遂げた史上3人目のポイントガードになった。

 元NBA選手のデル・カリー(Dell Curry)氏を父に持つカリーは、タイトル獲得の喜びを父と分かち合いたいと語っている。

「父は16年間に及ぶ現役生活のなかで、タイトルを勝ち取ることができなかった。だけど今回、僕やチームを通してその喜びを味わうことができる」

 ウォリアーズは今回、1990-91シーズンのシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)以来となる、NBAファイナル出場経験者が不在の中でタイトルを勝ち取った。

 そして現役時代にブルズとサンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)でNBA制覇を経験しているウォリアーズのスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は、1982年にロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)を率いたパット・ライリー(Pat Riley)氏以来となる、ファイナル制覇を果たした新人HCになった。

 一方、キャバリアーズはレブロン・ジェームズ(LeBron James)が32得点18リバウンド9アシストの活躍をみせたが、地元クリーブランド(Cleveland)に1964年以来となる、米四大スポーツのタイトルをもたらすことはできなかった。

 ジェームズは今回、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏に並ぶ6度目のファイナル進出を果たしているが、ジョーダン氏がそのすべてでタイトルを勝ち取ったのに対し、ジェームズがファイナル制覇を果たしたのは2回となっている。

 30歳のジェームズはまた、ジョーダン氏、コービー・ブライアント(Kobe Bryant)、ティム・ダンカン(Tim Duncan)、シャキール・オニール(Shaquille O’Neal)氏、カリーム・アブドゥル・ジャバー(Kareem Abdul-Jabbar)氏しか成し遂げていないプレーオフ通算5000得点を、史上最年少で達成した。(c)AFP/Jim SLATER